普段皆さんが食べているチョコレートはどこのメーカーが作ったものかご存じでしょうか?明治、ロッテ、森永、グリコなど日本にも色々なメーカーがあります。また日本だけでなく世界まで見るともっとたくさんのメーカーが存在しますが、日本に住んでいると海外メーカーのチョコレートを食べる機会はそこまで多くないのでどんな会社があるかあまり知らないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は2023年の世界のチョコレートメーカー売上ランキングを見ながら世界にどんなチョコレートメーカーがあるのか見ていきましょう。
2023年の売上高ランキングトップ10
早速ですが世界全体のチョコレートメーカーの売上高上位10位はこちらになります。
順位 | メーカー名 | 売上高(USD) |
---|---|---|
1 | Mars, Incorporated | 450億ドル |
2 | Mondelez International, Inc. | 310億ドル |
3 | Ferrero Group | 160億ドル |
4 | The Hershey Company | 100億ドル |
5 | Chocoladefabriken Lindt & Sprüngli | 93億ドル |
6 | 明治ホールディングス | 94億ドル |
7 | Barry Callebaut AG | 92億ドル |
8 | Nestlé S.A.(菓子部門) | 90億ドル |
9 | Pladis (Yıldız Holding) | 38億ドル |
10 | Arcor | 30億ドル |
いかがでしょうか?知らない会社ばかりではないでしょうか?日本企業からは明治ホールディングスが唯一6位にランクインしています。会社名は知らなくても商品は知っているということはあるかもしれません。早速1社ずつ見ていきましょう。
第一位:Mars Incorporated
まず第一位はMars, Incorporatedという会社です。アメリカを本拠とする世界最大級の食品・菓子メーカーで、1911年に設立されました。世界中でチョコレート製品やペットフード、飲料などを展開しています。代表的なチョコレート製品には「M&M’s」や「スニッカーズ」などがあり、これらは世界中で広く愛されています。また同社は「BE-KIND」といった健康志向のおやつの展開にも力を入れ、環境保護や持続可能なカカオ栽培をサポートするプログラムにも積極的に取り組んでいます。
第二位:Mondelez International, Inc.
Mondelez International, Inc.は、アメリカに本拠を置く世界的な食品メーカーで、2012年にクラフトフーズの分社化により設立されました。特にお菓子やスナックの分野で強い影響力を持ち、チョコレート市場でもトップクラスの企業です。代表的なチョコレートブランドには、「オレオ(Oreo)」、「カドバリー(Cadbury)」、「ミルカ(Milka)」などがあり、これらの商品は世界中で人気を博しています。Mondelezは、持続可能なカカオ栽培を支援するプログラムにも力を入れており、環境に配慮した製品づくりにも取り組んでいます。
第三位:Ferrero Group
Ferrero Groupは、イタリアを本拠とする世界的な菓子メーカーで、1946年に創業されました。フェレロは「フェレロ・ロシェ」や「ヌテラ」、「キンダーサプライズ」など、世界的に愛される商品を提供しています。特に「フェレロ・ロシェ」は、贅沢なトリュフチョコレートとして知られ、ギフトにも最適な高級チョコレートです。また、「ヌテラ」はヘーゼルナッツクリームの代表格として世界中で人気です。同社は家族経営を続けながら、環境保護や持続可能なカカオ栽培にも力を入れ、企業の社会的責任にも積極的に取り組んでいます。
第四位:The Hershey Company
アメリカのペンシルベニア州に本拠を置く老舗のチョコレートメーカーで、1894年に創業されました。創業者ミルトン・ハーシーは、「すべての人に手の届くチョコレートを」というビジョンを掲げ、大量生産可能なミルクチョコレートを普及させました。代表的な商品には「ハーシーズ・ミルクチョコレート」や「キスチョコ」、「リースのピーナッツバターカップ」などがあり、これらの商品はアメリカのみならず世界中で人気です。また、同社はカカオの持続可能な調達や、地元コミュニティへの支援活動にも積極的に取り組んでいます。
第五位:Chocoladefabriken Lindt & Sprüngli
Chocoladefabriken Lindt & Sprüngliは、スイスの高級チョコレートメーカーで、1845年に創業されました。世界中で「リンツ」のブランドで知られ、特に滑らかで濃厚なチョコレートを得意としています。代表的な商品には、丸いフォルムが特徴の「リンドール」や、高品質なカカオを使用した「エクセレンス」シリーズがあり、どちらも世界中で愛されています。また、リンツはプレミアムチョコレート市場でのリーダー的存在として、持続可能なカカオの調達や環境保護にも力を入れています。高級感あふれる商品展開で、チョコレート愛好家から高い評価を得ています。
第六位:明治ホールディングス
明治ホールディングスは、1916年に設立され、日本を代表する食品・製菓メーカーです。同社は特にチョコレート分野で強力な存在感を持ち、「明治ミルクチョコレート」や「アーモンドチョコレート」などのロングセラー商品で知られています。さらに、高カカオチョコレート「明治ザ・チョコレート」は、健康志向の高まりに応じて人気が拡大しています。明治は、カカオ豆の品質や生産過程にもこだわり、持続可能なカカオ調達にも積極的に取り組んでいます。国内外で幅広い消費者に支持されているブランドです。
第七位:Barry Callebaut AG
Barry Callebaut AGは、スイスを本拠とする世界最大級のチョコレートメーカーで、1996年に設立されました。同社は業務用チョコレートのリーダーとして、菓子メーカーや飲食業者向けに幅広いチョコレート製品を提供しています。特に、カカオ豆から最終製品までを一貫して製造できる点が特徴で、世界中の有名ブランドに供給されています。代表的な商品には、プロフェッショナル向けの「カレボー」ブランドのチョコレートや、プレミアムな製菓材料として利用される「カカオバリー」ブランドの製品があります。また、特に注目されているのが、2017年に発表された「ルビーチョコレート」**で、独自のピンク色とフルーティな味わいが特徴です。また、Barry Callebautは持続可能なカカオ調達を推進し、農家支援プログラム「Forever Chocolate」にも注力しています。
第八位:Nestlé S.A.
Nestlé S.A.は、1866年にスイスで設立された世界最大級の食品・飲料メーカーです。チョコレートだけでなく、コーヒー、乳製品、ペットフードなど幅広い商品を展開しています。チョコレートブランドとしては、世界中で親しまれている「キットカット」や、シンプルでクラシックな「クランチ」が代表的です。また、プレミアムチョコレートとして知られる「カフェ・タッセ」も取り扱っています。Nestléは持続可能なカカオ調達や環境保護にも力を入れ、エシカルな商品開発を進めています。世界中の消費者に高品質な商品を届ける一方で、持続可能なビジネスモデルの推進にも積極的に取り組んでいます。
第九位:Pladis
Pladisは、トルコを拠点とするYıldız Holding傘下のグローバルなお菓子メーカーで、2016年に設立されました。Pladisは、ビスケット、チョコレート、スナックを中心に、世界100カ国以上で事業を展開しています。代表的なブランドには、長年愛されている「ゴディバ(Godiva)」のチョコレートや、イギリス発祥の「マクビティーズ(McVitie’s)」ビスケットがあります。「ウルカー(Ülker)」もPladis傘下の人気ブランドで、トルコ国内外で広く知られています。Pladisは、品質と革新を重視しながら、持続可能な製造プロセスの確立にも取り組んでおり、世界中の消費者に愛される製品を提供しています。
第十位:Arcor
Arcorは、アルゼンチンを拠点とする南米最大級の菓子メーカーで、1951年に設立されました。同社はチョコレート、キャンディ、ビスケット、アイスクリームなど多様な製品を製造しており、特にラテンアメリカ市場で強い影響力を持っています。代表的な商品には、「Bon o Bon」や「Butter Toffees」といったチョコレート菓子があり、これらは南米をはじめ、世界中で親しまれています。また、Arcorは国際市場にも積極的に展開しており、品質と革新を重視した製品開発を行っています。持続可能なカカオ調達にも取り組み、環境保護や社会的責任を果たす企業としても評価されています。
まとめ
今回は2023年の全世界の売上高トップ10チョコレートメーカーをご紹介しました。この記事を書く前はもうちょっと日本のメーカーが入っていると思っていたんですが、結果は明治一社でした。またあまり聞き慣れない会社名とチョコレートもたくさんあり、改めて世界は広いと実感しました。
もしこの記事内に気になるチョコレートがあればぜひ買ってみてください。この他にも「一番チョコレートを食べている都市はどこか?都市別の年間チョコレート消費ランキング!」や「チョコレート愛好家必見:チョコレート消費国別ランキング2023年版」など様々なランキング記事を書いているので良かったら読んでみてください。