普段何気なく食べているチョコレート、どこの会社が作っているかはある程度知っていると思いますが、皆さんはその会社名がどうやって決まったかご存じでしょうか?今回は日本のチョコレートメーカー5社の社名の由来について解説していこうと思います。
ロイズ
まず最初は生チョコレートやポテトチップチョコレートでおなじみのロイズ。正式名称はロイズコンフェクトです。何か外国語が由来と思いきや実は社長の山崎康博(やまざきやすひろ)さんが由来。「ヤスヒロ」を逆さに並べ替えて「ロヒスヤ」。音の響きと画数を考慮して「ロヒズヤ」として、「ヤ」は「屋」を意味する英語で「コンフェクト」とし、最後に「ヒ」を「イ」にして「ロイズコンフェクト」となったそうです。公式ホームページにも社名の由来がありましたので気になる方はこちら。
ブルボン
続いてはブルボンです。新潟県が本社でアルフォートやルマンドなど有名なチョコレートがたくさんあります。実は僕は学生時代にブルボンの選考を受けていました。そんなブルボンはもともと「北日本食品工業」という会社名でしたが、昭和20年代にマダガスカルの近くにあったブルボン島(現在おレ・ユニオン島)で採れる良質なコーヒー豆を使ってブルボンコーヒーというインスタントコーヒーを販売していました。洋菓子の上品さと製品の品質の良さをイメージでき、かつ覚えやすいということで平成元年6月に「ブルボン」に社名変更されました。こちらも公式HPで社名の由来について触れられていましたので情報ソースはこちらから。
江崎グリコ
3つ目は江崎グリコ。チョコレートでいうとポッキーやカプリコ、GABAが有名です。グリコの社名の由来はグリコーゲンからそのままとっています。
グリコーゲンとは牡蠣やエビなどに含まれる多糖類でエネルギーを貯蔵する機能があり、人間の活動に欠かせないものです。普段は肝臓や骨格筋等に蓄えられており、急激な運動を行う際のエネルギー源として、あるいは空腹時の血糖維持に利用されます。疲労回復や集中力向上、血糖値を調節する効果があります。
大正時代、後にグリコの創業者となる江崎利一さんは佐賀で薬種業を営んでおり、ある日漁師たちが牡蠣の煮汁を捨てるのを見たときに「栄養豊富な煮汁を捨てるなんてもったいない。なんとか活かせないだろうか」、「“国民の体位向上”に貢献したい。そのためには、子どもたちが喜んで食べてくれるものがいい」と考えグリコーゲンが入った栄養菓子グリコが誕生したとのことです。公式HPの解説はこちらから。
ロッテ
4つ目に紹介するのはロッテ。チョコレートでいうとガーナやパイの実、コアラのマーチなどチョコレートを代表するお菓子がたくさんあります。そんなロッテの社名の由来はドイツの小説家ゲーテの「若きウェルテルの悩み」という作品に由来します。作中のヒロインで永遠の恋人と言われるシャルロッテというキャラクターから、いつまでも愛される存在でありたいという想いを込めてロッテという社名になったそうです。公式HPの解説はこちら。
ちなみに小説「若きウェルテルの悩み」はKindleで読むことが出来ます。漫画版もあるようなので気になる方はぜひチェックしてみてください。
またロッテのチョコレートはいくつかレビューしていますのでこちらも読んでいただけると嬉しいです。
カバヤ食品
最後に紹介するのはカバヤ。おもちゃ付きのお菓子を販売しているイメージが強いです。チョコレートで有名なのはさくさくぱんだ、あっさりショコラあたりでしょうか。そんなカバヤの社名の由来はカバです。会社設立当時の1946年、カバには「おとなしく、平和を愛する」というイメージがあったそうです。当時は戦後まもなく、平和な社会を作るという国民の気持ちに寄り添い、同時にカバのように大きく口を開けて美味しいものがたくさん食べられる時代を願ってカバを社名にしたそうです。公式HPの解説はこちら。
まとめ
今回は日本のチョコレートを作っているメーカー5社の社名の由来をテーマに記事を書きましたがいかがだったでしょうか?普段何気なく食べているチョコレートのパッケージにメーカーの社名は書かれていますが、改めてその意味を考えることで会社の想いやどんな商品を作りたいか見えてくる部分もあるんじゃないでしょうか。この記事をその参考としていただければ嬉しいです。ではまた。