一番チョコレートが売れる時期はバレンタイン!日本における月別チョコレート販売金額

みなさんチョコレートが一番売れる時期はいつ頃かご存じでしょうか?おそらくほとんどの人がバレンタインと答えるでしょう。正解です。では夏と冬でチョコレートの売れ行きにはどの程度違いがあるでしょうか?またその要因は何でしょうか?今回は月別のチョコレート販売金額を見ながらそのあたりについて考察していきたいと思います。

 

月別チョコレート販売金額の推移

2020年から2023年までの月別のチョコレート販売金額の推移を見るときれいな波の形になっています。バレンタインがあるので2月は突出していますが、それ以外では夏はチョコレートの販売量が落ち込み、冬に上がっていく傾向があります。またこの4年間、チョコレートの販売金額はほぼ変わっていないと言えます。

 

定義

今回は「チョコレート」の月別販売金額の推移をグラフにしていますが、「チョコレート」とは何のことでしょうか?厚生労働省によると以下に該当するものが「チョコレート」と定義されています。

「チョコレート」とはカカオ分が35%以上、あるいはカカオ分21%以上でカカオ分と乳固形分の合計が35%以上のチョコレート生地を全重量の60%以上使用したもののことです。

ちなみに厚生労働省のデータには「チョコレート菓子」というものもあり、定義は以下の通りです。

「チョコレート菓子」とはチョコレート生地が全重量の60%未満で、ナッツや、ビスケットなど他の食材と組み合わせたチョコレート加工品のことです。

ご参考までにチョコレート菓子の月別販売金額をグラフにしてみましたが以下のようになります。

「チョコレート菓子」は「チョコレート」と違い、2月に突出しているとまでは言えません。むしろクリスマスがあるからか12月の方が多いですね。そして全体的に少しずつ販売金額が大きくなってきているように見えます。

 

結果の考察

チョコレート消費量の推移を見ると、一番高い2月と一番少ない8月では毎年だいたい5倍近い差が出ています。ここでは夏と冬でなぜチョコレートの販売金額に差が出てくるのか考察します。

4月以降の減少

夏に日本のチョコレート消費が減る理由を説明します。まず気温の上昇によってチョコレートが溶けやすくなるため、品質が保てず消費者は購入を避ける傾向があります。また夏は氷菓や冷たい飲み物の需要が高まり、チョコレートよりも涼を感じられる商品が好まれます。さらに日本ではチョコレートはバレンタインデーや冬の贈り物としてのイメージが強く、夏場は購買意欲が低下します。これらの要因が重なり、夏のチョコレート消費が減少すると考えられます。

 

9月以降の上昇

冬に日本のチョコレート消費が増える理由を簡単に説明します。まず、寒さが増すと甘いものやカカオの風味を楽しみたくなる人が増え、チョコレートの需要が高まります。また冬にはクリスマスやバレンタインデーといったイベントがあり、ギフトとしてのチョコレート人気が高まります。さらに冬のくちどけやメルティーキスのような冬の季節限定商品やプロモーションが多く展開されるため、消費者の購買意欲が更に高まります。これらの要因により冬のチョコレート消費が増加すると考えられます。

 

まとめ

今回は月別チョコレートの販売金額の推移について調べてみました。こうしてみると、「チョコレート」の定義から始まり、チョコレートの消費が伸びているかどうかなど色んなことが分かりますね。普段生活するうえではこんなこと知らなくても困ることはありませんが、たまにはこのようなことを考えてみても面白いです。ではまた。

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