チロルチョコのきなこもち味がなくなったのはなぜ?企業としての本当の理由を考察してみた

皆さんチロルチョコのきなこもち味はご存じですか?きなこ味のチョコレートの中におもちが入っている斬新な商品で唯一無二の食感と味で大人気だった商品です。僕も大好きだったんですが、既に販売終了になっていることを最近知りました。公式に発表になっている販売終了の理由はいまいち納得できるものではなく、今回はチロルチョコ周辺の材料を集めてきなこもちが販売終了になった本当の理由を考察してみました。

きなこもちとは

チロルチョコのきなこもち味は2003年に発売された商品で、きなこ味のチョコの中にもちグミが入っていています。僕の感覚ではありますが、きなこもちが発売されるまでのチロルチョコは王道のチョコレートが中心で変わり種はあまりなかったような印象です。また当時発売されていた他メーカーの商品でもきなこもち味のチョコレートというものはなく、この商品の味を想像できる人はいなかったと思われます。いざ発売されるとこれまでなかった味と中に入っているもちグミの食感が癖になり、一気に大人気商品になりました。

公式発表されている販売終了の理由

そんなきなこもちですが2021年3月26日に突然販売終了になることが発表されました。理由はマスコットキャラクターであるもちくんが逃走したというもの。この販売終了理由は完全に創作なので時間があるときにこの新聞記事を読んでもらえればと思うのですが、ざっくりとした理由は「アイドル活動をしているもちくんですが最近は人気が低迷しており、ファンと口論になったところをネットにアップされ炎上したショックで逃走した」というものです。これはチロルチョコの公式ツイッターでの発表内容ですが、その他のプレスリリースを見てもだいたい同じようなことが記載されており、本当の理由が何なのかは分かりません。

ちなみに2024年10月現在、アマゾンで売っているところもあるようです。

きなこもちの価格、販売数の推移

2003年に発売され2021年に販売終了したきなこもちですが、コンビニで販売されている一粒サイズの値段は他の商品と同様ずっと20円でした。20円サイズのチロルチョコは2022年9月に初めて値上げされましたが既にきなこもちは販売終了していたので値上げは一度もありませんでした。きなこもちに使われている材料はきなこ味のチョコレートやもちグミなど他の商品には使えないものなので、そのまま販売を続けていたら他商品よりも値上げ幅が大きかったかもしれません。ちなみに2021年の販売終了後2022年9月に7個入りのきなこもちパックが再販されておりその時の価格は1パック100円、1個当たり約14.3円となっています。これは一粒10円サイズのものなのでもし20円サイズのものであれば一粒28円という事になります(チロルチョコの値段の歴史については「チロルチョコの値段の歴史!発売から現在まででどれくらい値上がりしているのか?」で解説しているので良かったら読んでみてください)。

またきなこもち味の発売以降の販売個数は、、、、、、、、、、、すいません、データが見つけられませんでした。僕の予想ですが2003年の発売以降大人気だったきなこもちですが、ここ最近は色んな味のチロルチョコが発売されていますし、他メーカーからも美味しいチョコレートがたくさん販売されています。その煽りを受けてきなこもちの販売個数が下がってきていた、という事があったりするのではないかなと思いましたが残念ながら確認できませんでした。

後継商品「金の生もちきなこ」

2021年に販売終了したきなこもちですが、実は2023年10月に後継商品とも言えるものが販売開始されています。その名も「金の生もちきなこ」。

「きなこもち」のパッケージと比べると高級感のあるものになっています。また中身もきなこの風味が増していることに加え、もちグミから生もちになりサイズも大きくなったことで、もち感が増しています。

値段はチロルチョコの公式オンラインショップで販売されているものを見ると30個入りでひとパック1,393円だったので一粒あたり46円になります。以前のきなこもちよりもグレードアップされているとはいえ、値段は2倍以上となっています。

考察:きなこもちの販売が終了した本当の理由

以上を踏まえ、2021年にきなこもちが販売終了になった本当の理由を考えてみます。僕は2点が理由だったのではないかと思います。

きなこもちが販売終了になった理由
  • 原料高の他、使われている材料を他商品に流用することも出来ないことから20円の価格を維持することが難しくなってきていた(他商品は2022年に数円の値上げを実施。きなこもちは他商品よりも値上げ幅を更に上げざるを得ない状況だった?)
  • 美味しいチョコレートがどんどん出てくる中で、きなこもち自体の人気が一時期よりも下がってきていた(データがないので想像です)

一方で以前ほどの勢いはなくなってきていたものの人気商品であることに変わりはないので、クオリティと高級感のある金の生もちきなこを開発し品質相応の値段で販売することで、根強い消費者ニーズへの対応と利益率の向上を実現させた、という事なのではないかと考えています。

もしそうだとすればチロルチョコは会社の利益を確保しつつ消費者をより満足させる施策を実行できる企業努力をしている、という事になるのでしょうか。僕の想像がかなり入っているので正しくない可能性もありますが、今回色々考えてみてそう思いました。

この記事の他にも「チロルチョコの定番商品で最も高カロリーなのはどれか!?改めて検証してみた」など色々と記事を書いているのでもし時間があればぜひ読んでみてください。

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