みなさんロイズの生チョコレートはお好きですか?僕は大好きです。あのしっとりした食感とコクのある甘みは一度食べたら忘れられません。空港やデパートの催事場で見かけたときはついつい買ってしまいますよね。ロイズの生チョコレートは他のチョコレート比べても高いですし、たまにしか買わない高級品というイメージがあるので値段を気にして買っている人は少ないと思いますが昨今様々なものが値上げとなっている中、発売から現在まででロイズの生チョコレートがどれくらい値上がりしているか気になりませんか?今回はロイズの生チョコレートの価格推移を調べてみましたので良かったら参考にしてください。
ロイズの生チョコレートとは?
ロイズの生チョコレートは北海道にある株式会社ロイズコンフェクトが販売している生チョコレートです。今ではロイズといえば生チョコレートという程代表的な商品ですが、会社の創業が1983年であるのに対し、生チョコレートの販売開始は1995年となっています。当時ロイズが出していた通常の硬いチョコレートの中に柔らかいチョコレートが入っている「プラリネ」、「トリフ」といった商品があり、その柔らかい部分だけを取り出して食べられたら、、、、、、という発想がきっかけとなり生チョコレートが開発されました。
発売後は空港などのお土産店で取り扱いを始め、各地の美味しいものに詳しいキャビンアテンダントの方たちの口コミから人気が広がり、現在のような人気商品になったとのことです。
現在では空港での販売はもちろんですが、ロイズの直営店、デパートの催事場、オンラインストアなど様々なところで購入することが出来ます。
また代表的な味はミルクチョコレートがベースになった「オーレ」ですが、期間限定商品含めこれまで50種類以上の様々な味が発売されています。
価格の推移
気になるロイズの生チョコレートの発売後の価格推移を見てみましょう。
1995年の発売当時は600円でしたが2000年になる頃には693円まで上昇しました。その後2014年ごろまでは値上げはありませんでしたが2014年から2015年にかけて3度の値上げで778円に、更に2023には一気に100円近く上昇して現在は864円となっています。発売当時から比べると約30年でなんと44%も価格が上昇しています。過去からの数字を見比べてみるとけっこう上がっていると感じます。
1996~1997年にかけての値上げ要因
この期間の値上げ要因として考えられるのは円安の進行です。1995年の80円台から1998年には140円を超える水準まで上昇しました。この間大手証券会社の破綻などが続き、日本経済がデフレに転落するタイミングでした。この円安の影響を受け、生チョコレートの製造に必要なカカオの輸入コストが上がったことが一因と考えられます。
また1997年4月には消費税が3%から5%に引き上げられ、全てのモノの値段が上昇しています。
ここでロイズの生チョコレートの値段は693円まで上昇していますがその後2014年までは一定でした。その間日本はデフレ状態にあったので物価上昇要因があまりなかったものと考えられます。
2014~2015年にかけての値上げ要因
この期間の値上げは大きく2つの要因があると考えられます。一つは2014年7月の消費税の引き上げです。ここで5%から8%となり値上げの一因になったものと考えられます。
それに加えてこの時期はカカオ価格が高騰していました。高騰の背景としては中国やインドなど人口の多い新興国でチョコレート需要が高まったこと、エルニーニョ現象の影響でインドネシアなどカカオの主要生産国で天候不順となり供給量が減ったことが大きな要因だったと考えられます。
2023年の値上げ要因
2023年の100円近い値上げの要因は主に2点と考えられます。一つはカカオショック、もうひとつは急激な円安の進行です。
まずカカオショックについてですが2023年後半からカカオ豆の価格は急激に上昇し、2023年3月時点と比較して2024年は3倍以上まで高騰しました。
主な要因は以下3点であると考えられています。
- 温暖化による異常気象でガーナやナイジェリアなどカカオ豆原産国での生産量が減少したこと
- 上記を踏まえ、保有する農地でカカオ以外の作物栽培をするカカオ農家が増えたこと
- 値上がりを察知した投資家の資金流入が価格高騰を加速させたこと
このカカオショックに加え、2023年は日米の金利差を主因とし、1ドル150円を超える水準まで円安が進行しました。
これらの要因によって日本で販売されているチョコレートは軒並み値上げになりましたが、ロイズの生チョコレートも100円近く値上げすることになったと考えられます。
まとめ
今回はロイズの生チョコレートの価格推移と値上げの要因について分析してみました。ロイズは日本産のチョコレートですがカカオは海外から輸入している以上、円安や海外情勢の影響を大きく受けてしまう商品だということですね。今後もしばらく物価上昇の流れは継続すると思うので、近い将来ロイズの生チョコレートが1,000円を超える時も来るかもしれません。そうなると心理的ハードルはちょっと高くなりますよね。将来の値上げを見越して今のうちにたくさん食べておきましょう。ロイズに関しては本記事の他にも「なんで!?ロイズのピックス廃止の理由を考える」や「ロイズってどんな会社?これまでの歴史から工場見学まで!」など色々な記事を書いているので良かったら参考にしてください。